戦後から現在、七夕まつりで考える復興
2011 年 8 月 8 日(月)14:00−16:00
せんだいメディアテーク1F オープンスクエア
無料、直接会場へ
ゲスト:櫻井一郎(仙台市博物館解説ボランティア、仙台藩志会)
司会:三浦奈々依(パーソナリティ)
コーディネーター:佐藤正実(「風の時」編集部代表)
今年「復興と鎮魂」がテーマの仙台七夕まつり。一般家庭に七夕飾りを掲げるよう呼び掛けるなど、
原点に戻った市民参加型の祭りを目指しています。
歴史をさかのぼってみれば、戦後初の七夕祭りのテーマは「鎮魂と復興」でした。
復興における祭りの意味について、七夕まつりの歴史を追いながら考えます。
■ 関連ベント
市民の中の映像記録4 「仙台七夕」上映
10:30−16:00
8ミリフィルムで撮影された昔なつかしい七夕の映像(1950~87年)をDVDで上映します。
家庭内の飾りや動く七夕パレードまで、少しずつ変化する七夕祭りの様子をご覧いただけます。
主催:せんだいメディアテーク
協力:風の時編集部
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問い合わせ先
せんだいメディアテーク 企画・活動支援室 022-713-4483
戦後から現在、七夕まつりで考える復興 レポート
2011 年 8 月 8 日(月)14時−16時戦後初の七夕まつりの新聞記事の紹介から、当時の様子を実体験をもとに櫻井一郎さんに語っていただきました。当時は節約ということもあり、くす玉のない簡素な飾りで、吹き流し部分の材質は細く長い紙テープが使用されていたこと、まだ商店街にアーケードのない時代、風にゆれる長い吹き流しの紙の音が、七夕の思い出として人々の耳に残っているという話や、雨が降ると紙のインクが落ちて洋服が染まったというエピソードが紹介されました。
現在の吹き流しは、戦後初の飾りに比べると、くす玉がついて、吹き流しも幅広の和紙やユポ紙が使われるようになり、豪華な印象がありますが、ほとんどがアーケードの下に吊るされるもので、風にゆれる紙の音も聞かれなくなりました。また最近では、仙台の七夕飾りには欠かせない七つ飾りのない飾りもあり、各家庭の中で竹飾りを持つことも少なくなりました。
こうした飾りのデザインの変遷から時代背景を読み解き、七つ飾りの意味や、本来家庭の中で行われてきた七夕まつりの在り方、いまの祭りのかたち、戦後、震災後の祭りの意味を考える場となりました。
今年の七夕まつりの特徴は、震災の影響から、祈りの象徴として折鶴と短冊が多く使われていることがあげられます。仙台市内の小中学生約8万人が参加した折鶴プロジェクトが紹介されました。「市民参加」といった七夕まつりの原点に戻ることで、コミュニティーの再活性へ繋がっているようです。
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