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smt主催トークイベント

トークセッション1 野家啓一×小野和子『物語る人』

  私たちは、「語ってくださった方」と「語ってもらった民話」は、切り離せないものと考え、民話を語ってくださる方をたずねて民話を聞くという営みを「採訪(さいほう)」といっています。この「採訪」という言葉には、「民話」を「聞く」ということは、語ってくださる方のもとへ全身で「訪(おとな)う」ことだという私たちの考えがこめられています。
  そこで語ってくださる方と聞く者が、時には火花を散らしながら、もうひとつの物語の世界へ入っていくことによって深くつながっていくのだと考えています。
 

小野和子「採訪について」

 
語り聞くという関係性のなかで差し出される「物語」には、なにが込められているのでしょうか。
「物語る」という行為を注視する野家啓一を聞き手に招き、東北で45年にわたり民話を聞き訪ねている小野和子の活動について伺いながら、「物語」とそれが生まれる「物語り行為」に迫っていきたいと思います。
 
■ 日時:2015年11月22日(日)13:00−15:00
■ 会場:せんだいメディアテーク 6f ギャラリー4200ホワイエ
■ 参加費:展覧会入場料が必要です
■ 定員:先着30席程度
※ 要約筆記つき
 
関連展示:「物語りのかたちー現在に映し出す、あったること」


 
野家啓一(のえ・けいいち)
哲学者、東北大学教養教育院総長特命教授。1949年生まれ。東北大学理学部卒業、東京大学大学院博士課程中退。東北大学副学長を経て、現職。専攻は哲学・科学基礎論。近代科学の成立と展開のプロセスを、科学方法論の変遷や理論転換の構造などに焦点を合わせて研究している。主な著書に、『物語の哲学』(岩波現代文庫)、『科学哲学への招待』(ちくま学芸文庫)、『パラダイムとは何か クーンの科学史革命』(講談社学術文庫)など多数。1994年第20回山崎賞受賞。

 
小野和子(おの・かずこ)
民話採訪者。1970年から宮城県を中心に東北地方の民話採訪、民話集編纂に従事する。その傍ら、児童書、翻訳書を執筆。後に「みやぎ民話の会」を設立し代表をつとめ、現在は同会顧問。民話に関する編著書に『長者原老媼夜話』(評論社)、『宮城県の民話ー宮城県文化財調査報告書130集ー』(宮城県教育委員会刊・調査責任者)、『みちのく民話まんだらー民話のなかの女たちー』(北燈社)、みやぎ民話の会叢書第1集から第14集まで監修。1993年宮城県児童文化おてんとさん賞受賞。2004年地方教育行政功労者文部科学大臣表彰。2013年宮城県芸術選奨受賞。

 


■ お問合せ:せんだいメディアーク企画・活動支援室
■ 主催:公益財団法人 仙台市市民文化事業団(せんだいメディアテーク)
■ 助成:一般財団法人 地域創造/公益財団法人 花王 芸術・科学財団

トークセッション1 野家啓一×小野和子『物語る人』レポート

2015年度メディアテーク自主企画展覧会「物語りのかたち-現在(いま)に映し出す、あったること」の関連イベントして、哲学者の野家啓一氏と民話採訪者の小野和子氏によるトークセッション『物語る人』を開催しました。

野家氏に聞き手をつとめていただき、小野氏の採訪活動について伺いながら、「物語り行為」について考える時間となりました。

◎トークセッションの詳細は、2016年4月より発売される展覧会記録書籍に掲載する予定です。どうぞお楽しみに!

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