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民話ゆうわ座

第三回「笠地蔵」

■ 日時:2015年12月27日(日)13:30−16:30
■ 会場:せんだいメディアテーク 1f オープンスクエア
■ 参加無料、申込不要、直接会場へ

 

           いまここにも開いている民話の入口 「笠地蔵」をめぐって
 
みなさんは「笠地蔵」と聞くと、「ああ、その話、知ってる」と思うでしょうか。 でも、いま一度、声で伝えられてきた「笠地蔵」の民話に、じっと耳をかたむけてみませんか。本で読んでいた話とは、いろいろ違っているかもしれません。「どうしてこんな話なんだろう」と、思うかもしれません。この話をとおして、先祖はなにを伝えようとしたのでしょう。この話に、なにを託そうとしたのでしょう。「笠地蔵」に耳をすま せて、先祖が語り継いできた民話の深い森に、一歩足を踏み入れてみませんか。

 
■ 問合せ:民話 声の図書室プロジェクト
saras919@soleil.ocn.ne.jp(小田嶋)
■ 主催:せんだいメディアテーク、民話 声の図書室プロジェクト
 

《民話 声の図書室プロジェクトとは》

みやぎ民話の会が40年にわたって記録してきた、宮城県を中心とする民話語りの映像・音声を、せんだいメディアテークと協働し、だれもが活かせる共有財産として、未来へ受け渡していこうとする活動です。

 第一回 民話ゆうわ座 −話に遊び 輪を結び 座に集う−「かちかちやま」レポート
 第二回 民話ゆうわ座 −話に遊び 輪を結び 座に集う−「サルカニ合戦」レポート

第三回民話ゆうわ座—話に遊び 輪を結び 座に集う—「笠地蔵」レポート

1_3F6A1779(要クレジット)写真提供:長崎由幹

1.「民話 ゆうわ座」について                                           小田嶋 利江

「民話 ゆうわ座」は、先祖から語り継がれてきた民話の深い森を、みなさんと歩いてみようとする集いであり、今回は「笠地蔵」を参加者とともに考えた。

2.なぜ『笠地蔵』か? どんなお話だったのか?               読み語り 加藤 恵子

「笠地蔵」を取り上げた経緯にふれ、教科書や絵本でよく知られた岩崎京子再話「かさこじぞう」を聞き、話のあらすじをたしかめた。

3.みなさんと感想や意見の交換1

「笠地蔵」のあらすじをふまえて、いままで抱いてきた印象や感想を自由に述べ合った。大人になってもの悲しさを感じたとか、お地蔵さんはだれの身代わりか、など意見が出た。

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4.「再話」を考える                             小田嶋 利江/読み語り 加藤 恵子

民話は声をなかだちとして受け継がれてきたが、出会った話をわが身をくぐらせてわが身の言葉で再び話すことを「再話」とし、「笠地蔵」の別の再話として、瀬田貞二「かさじぞう」を聞き、二つの再話を比べてみた。

4_1_DSC_2243(要クレジット)
写真提供:長崎由幹

5.伝承の語り手が語る「笠地蔵」の映像を見る                 語り手紹介 小野 和子

宮城の伝承の語り手、永浦誠喜翁との出会いと、その人となり、20年を隔てて前後二回にわたり273話の話すべてを聞き取ったことを話し、翁の「笠の観音さま」の映像を見た。

5_3F6A1594(要クレジット)写真提供:長崎由幹

6.採訪者の目でとらえた「笠地蔵」の周辺―老夫婦・地蔵など―   話題提供 小野 和子

採訪の体験から、日本民話に登場する「子の無い老夫婦」のムラの中での意味、そうした爺婆にこそ福がもたらされること、地蔵に寄せる思い、生死がせめぎあう大歳、となりの爺婆の意味などについて、類話を紹介しながら一つの理解が示された。

6_3F6A1698(要クレジット)写真提供:長崎由幹

7.みなさんと感想や意見の交換2

「笠地蔵」について、伝承の語りや話題提供を手がかりに、さまざまな感想意見が交換された。地蔵は死者たちや子どもたちの分身であること、今までの体験と響きあうことなど、活発に意見が述べられた。

黒板

写真提供:長崎由幹

報告:小田嶋利江(みやぎ民話の会「民話 声の図書室」プロジェクトチーム)

ロングレポートはこちら
第三回民話ゆうわ座ロングレポート(PDFファイル/448KB)
当日配付資料(PDFファイル/234KB)

 

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