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民話ゆうわ座

民話ゆうわ座 第五回「民話のなかのキツネたち」

■ 日時:2018年2月4日(日)13:30−16:30
■ 会場:せんだいメディアテーク 1f オープンスクエア
■ 参加無料、申込不要、直接会場へ
■ 問合せ:「民話 声の図書室」プロジェクトチーム
saras919@soleil.ocn.ne.jp(小田嶋)
■ 主催:せんだいメディアテーク、みやぎ民話の会「民話 声の図書室」プロジェクトチーム

 

「キツネに化かされたことはありますか?」こう尋ねると、「実はこんな体験をしたことがあって・・・」と、語りだす人もいるかもしれません。キツネが登場する話は数え切れないほど存在し、身近な人が体験した「実話」として語られるものも多くあります。そこには、賢いキツネやドジなキツネ、人を化かすキツネや退治されるキツネ、いろいろなキツネが登場します。どうして日本では、これほどまでに多くの「キツネのはなし」が生まれたのでしょうか。多様な姿で語られるキツネを、人々はどのように見つめてきたのでしょうか。皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

《民話 声の図書室プロジェクトとは》

みやぎ民話の会が約45年にわたって記録してきた、宮城県を中心とする民話語りの映像・音声を、せんだいメディアテークと協働し、だれもが活かせる共有財産として、未来へ受け渡していこうとする活動です。
 

  •  第一回 民話ゆうわ座 −話に遊び 輪を結び 座に集う−「かちかちやま」レポート
  •  第二回 民話ゆうわ座 −話に遊び 輪を結び 座に集う−「サルカニ合戦」レポート
  •  第三回 民話ゆうわ座 −話に遊び 輪を結び 座に集う−「笠地蔵」レポート
  • 第四回 民話ゆうわ座 −話に遊び 輪を結び 座に集う−「『食わず女房』を考える」レポート
  • 民話ゆうわ座 第五回「民話のなかのキツネたち」レポート

    第五回 民話ゆうわ座 ―話に遊び 輪を結び 座に集う―
    いまここにも開いている民話の入り口 「民話のなかのキツネたち」



    1.「民話 ゆうわ座」について   小田嶋 利江
    「民話 ゆうわ座」は、先祖から語り継がれてきた民話の深い森を、みなさんと歩いてみようとする集いであり、今回はさまざまな「キツネ話」の中のキツネについて参加者と考えた。



     

    2.伝承の語り手が語る『キツネ話』の映像を観る
    伊藤正子さんの『キツネの見込み違ぇ』の語りの映像を視聴し、伝承の語り手によるキツネ話にふれた。



     

    3.採訪者の目でとらえた『キツネ話』 話題提供 小野 和子
    採訪の場で気づかされた『キツネ話』を考えるさまざまな視点をしめした。実話として語られること、男女で扱いが大きく異なること、「ひかされる」という言葉から見えるキツネと人の関係性、そして『葛の葉』でキツネの正体を現す影の問題など。



     

    4.さまざまなキツネたちの姿 その一 進行 島津 信子
    いろいろな『キツネ話』をみやぎ民話の会語りグループによる語りで聞く。前半はキツネと動物、キツネと人との争い、競争の話五話。

    『キツネとツブの競走』佐久間 クラ子



     

    『海をわたったキッポ』堀之内 優樹



     

    『キツネのあん餅屋』柴田 民雄



     

    『キツネと法印さま』小野 津仔



     

    『偽本尊』山田 和郎



     

    5.みなさんと感想や意見の交換 その一
    会場の参加者から自由に意見感想が出された。話の中でキツネの扱いの良し悪しが両極端なこと、その両極を行き来して分けられないこと、話の中(虚)のキツネと現実(実)のキツネの相互展開があること、野生動物としてのキツネに感じる皮膚感覚、人間の感情をキツネに託していることなど、とても示唆的で多様な意見が交わされた。



     

    6.さまざまなキツネたちの姿 その二 進行 山田 裕子
    いろいろな『キツネ話』をみやぎ民話の会語りグループによる語りで聞く。後半は、キツネと人との結婚、助け合いの話と、ほんとうにあった実話としての話四話。

    『キツネと小太郎』目黒 とみ子



     

    『医者先生とキツネ』長須賀 直子



     

    『キツネと産婆さん』倉林 惠子



     

    『キツネにひかされたお婿さん』及川 敏恵



     

    7.みなさんと感想や意見の交換 その二
    語られた『キツネ話』と前半の意見交換を受けて、さらにさまざまな意見が出された。キツネの化かす力と人を幻の世界に誘う力のこと、キツネと人の敵対と親密の二面性、キツネに化かされた実話の紹介、キツネに託す人の内面の陰のこと、『葛の葉』と弱者・差別のこと、『産婆さんとキツネ』でのキツネと人の身体性、出産の移り変りとキツネの関わりなど。
    とても多様な視点からの意見が出され、主催者も参加者も、それぞれこれから考える課題と手がかりを持ち帰った。











     

    ▼板書:瀬尾夏美



     

    報告:小田嶋利江(みやぎ民話の会「民話 声の図書室」プロジェクトチーム)

    ロングレポートはこちら↓
    第五回民話ゆうわ座ロングレポート(PDFファイル/1MB)
    民話ゆうわ座第五回配布資料(PDFファイル/4.4MB)
    民話ゆうわ座第五回チラシ(PDFファイル/401KB)

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