考えるテーブル

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せんだいメディアテーク
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美術準備室

二度あることは三度ある

■ 日時:2012 年 10 月 21 日(日)14:00−16:00
■ 会場:せんだいメディアテーク 7階スタジオa

■ 参加無料 申込不要 直接会場へ

最近、仙台市内にもいろいろなギャラリーが出来てきましたが、まだギャラリーの利用方法(発表する側も見る側も)がよく理解されていないように感じられます。そこで、ギャラリーオーナーを先輩として迎え、どうやってギャラリーを利用するかについて参加者とおしゃべりする場をつくります。
「美術」一歩手前の「準備室」で先輩方とおしゃべりしましょう。

今回登場する先輩方とそのギャラリー
関本欣哉先輩「TURNAROUND 」
黒須敦子先輩「南町オープンギャラリー CROSS ROAD」
木村良先輩「美術カフェ PICNICA」

美術準備室のウェブサイト
http://w.livedoor.jp/artcafe/

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主催:美術準備室活用委員会/せんだいメディアテーク
問合せ:TEL/FAX 022-224-5308、メール sb@md-sendai.com(美術準備室活用委員会)

美術準備室「二度あることは三度ある」レポート


■ 日時:2012 年 10 月 21 日(日)14:00−16:00

■ 会場:せんだいメディアテーク 7階スタジオa
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ギャラリーってなに?


二度あることは三度ある。
昔の人はいいことを言ったものです。
この美術準備室も例にもれず3回目となりました!

今回は「ギャラリーってなに?」というテーマでした。

先輩には仙台市内のギャラリーオーナーが登場!
今回登場した先輩方とそのギャラリー:
関本欣哉先輩「TURNAROUND 」
黒須敦子先輩「南町オープンギャラリー CROSS ROAD」
木村良先輩「美術カフェ PICNICA」

3人のギャラリストが勢揃い

美術準備室活用委員会委員長の尾崎氏も「ギャラリーJ」のオーナーとして参戦です。

 

3人の先輩方を尾崎委員長が絶妙な語り口でご紹介。
委員長、しょっぱなから「ギャラリーって儲かってるの?」とつっこんだ質問を繰り出しました。
(会場内が、え・いきなり聞いちゃうの?という空気に一瞬なりました。)
それでも先輩方は笑いながら答えてくれました。
「儲かってないよ」
「うちは仙台で一番儲かってない」
「かなり儲かってないです」
委員長も一言。「俺も儲かってない」
ギャラリーの現状を垣間みました…。

先輩方と委員長のかけあいのあと、先輩方はそれぞれ3つのテーブルにわかれ、
みんなで本音トークが始まりました。

ここからは、各テーブルトークに参加したスタッフのレポートです:

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関本欣哉先輩/ギャラリー TURNAROUND 


関本先輩のテーブルでは、ギャラリーへ気軽に出かけるという方やギャラリーを利用したことがあるという方が多く、文化としての美術におけるギャラリーの役割などについて活発な意見交換がされました。美術作品を展示する場という意味で美術館とギャラリーは似ているのでは?違いは何なのだろう?という疑問が出た時、
「身近さ」
「絵を売買するかどうか」
「展示される作家が既に評価されているかどうか」
などのキーワードが出てきました。
それを受けて、関本先輩からは
「美術は崇高なもの!という考えでギャラリーを開いている。ギャラリーは身近に感じてもらいたいけど、作品は身近にしたくない」
「ギャラリーは基本的に美術館と同じ。展示をしたいと思ったら比較的短い期間で実現できるフットワークの軽さや、多少過激な展示もできるところが強み」
というお話がありました。

黒須敦子先輩/南町オープンギャラリー CROSS ROAD


ここのテーブルでは、まず企画展を行うギャラリーと貸しギャラリーの違いの話から始まり、個展を開くのに必要な料金は?作品の売価のつけ方は?といったギャラリーの仕事や利用方法についての質問が出ました。特に、実際に作品を制作している参加者の方からは、ダイレクトメールの回し方やコマーシャルの方法、ギャラリー専属で活動を行うことなど、より実践的な質問も飛び出しました。
話の中で、「仙台で売り込みたい作家がいてもなかなか呼べない」といったオーナーのジレンマや、ギャラリー側が企画を行う覚悟といった、鑑賞する側にはあまり知られないような踏み込んだ内容も語ってくださいました。それでも、黒須先輩のギャラリーを始めた動機は、作品やものづくりをする人が好きであることと、敷居の低いギャラリーが少なかったからということ。
「作家と二人三脚になって頑張っていけば、仙台のギャラリー文化は醸成していける」と黒須先輩は語っていました。ギャラリーという場所で、人と人との交わりを大切にすることが、仙台の芸術文化を発展させていけると感じられた1時間半でした。

木村良先輩/美術カフェ PICNICA


■ギャラリストとして;
・ギャラリーめぐりを楽しんでほしいと思ったので始めた。美術ファンを増やしたいと思うので、ホームページを作り毎週水曜日にはおもしろいワークショップを行なっている。また手軽な価格(1万円)で作品が買えるように、作家たちにSMサイズに絵を描いてもらうなどの工夫をしている。
・展示するものに関しては、規制はしない方がよいと思っている。
・学生には手助けしたいので金銭的な負担を軽減している。
■作家として;
・原画をとっておきたい人は、非売品にすればよい。
・値段をつけない方が作品の価値を実感できる。
・唯一、人と違ってよいのはアートだといわれている。いろんな人の作品を見て、自由な感じを味わうのもよい。
■話題になった主な内容;
・芸術、文化にふれる人たちがとても少ない。だから美術を広めるのは難しい。そこで「美術を広めるには、どうしたらよいのだろう」という話題になり、小学校の授業でギャラリーを利用する、シルバー割引きにする、ギャラリストたちが他の団体と組んで展示会をする、などの意見がでた。

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他にも「企画展と貸しの比率は?」「掛け率は?」ぶっちゃけトークが満載でした。
どんな質問にも気さくに答えてくれた先輩方に親近感がわきます。
こんなに面白い先輩がいる、と分かっただけでもギャラリーに対するイメージが変わりました。
あと、見に行くだけでもいいんだ!ということも分かりました。

いつも遠目でギャラリーの入り口を眺めているだけでしたが、
今度は一歩進んでドアを開けてみようと思いました。
ドアを開けた先に、歓迎してくれる先輩の姿が目に浮かびます。

報告:美術準備室活用委員会(村上、八重樫、臼井、石堂)

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