考えるテーブル

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せんだいメディアテーク
企画・活動支援室
980-0821
仙台市青葉区春日町2-1
tel:022-713-4483
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美術準備室

はじめての美術準備室

■ 日時:2012 年 4 月 30 日(月・日)13:00−18:00
■ 会場:せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア
■ 参加無料 申込不要 直接会場へ
 
前々から気になっていた「美術準備室」。
校舎のずっと奥のはじっこにあるこの部屋は
放課後になると笑い声がたえない。
どうやら美術部以外の人も出入りしているようだ!
ちょっとのぞいてみようかな…
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●時間割
テーマにそって先輩が話をしたあと、参加者も一緒におしゃべりします。途中参加、途中退場もOKです。
 
1限目 13:00~14:30
「アートってどこまでがアートなの?」
前野健一先輩(特撮映像作家/「book cafe 火星の庭」店主)
先輩の脱力映像をみんなで鑑賞後、「これもアート?」を白熱議論します。
 
2限目 14:45~16:15
「アートって学べるの?」
齊正弘先輩(立体造形作家/元宮城県美術館・教育普及部長)
先輩は誰でも創作活動ができる宮城県美術館・創作室の元職員。
体験的美術教育論を聞いた後、「そもそも美術って学べるもの?」を巡って話し合います。
 
3限目 16:30~18:00
「アートイベントはなぜ音楽イベントに勝てないの?」
尾崎行彦先輩(版画家/絵画教室「アトリエJ」主宰)
定禅寺ストリートジャズフェスティバルの委員長も務めた先輩が、アートイベントが音楽イベントのように街おこしに役立たない理由を力説。ホントかどうか考えます。
 
●購買部
先輩関連の書籍を販売します。

●子どものフリースペース
美術準備室にある画材(模造紙、プロッキー、色鉛筆など)を使い自由に絵をかけるスペースです。

●先生の本棚
アートに関するおすすめ本の紹介コーナーを設置し、自由に閲覧していただきます。

●黒板
童心に戻って黒板に落書きしてみませんか?
自由に落書きできる黒板とテーマがある落書き黒板の二つを用意します。
 

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美術準備室とは
美術室の隣にある「美術準備室」。石膏像やイーゼルが置かれていたり、顧問の先生の書斎になっていたり、美術部員のたまり場だったりする…。
架空の学校になぞらえた「はじめての美術準備室」というこの企画は、美術を真面目に勉強する「美術室」とは異なる場として、美術に関係あるようなないような何気ないおしゃべりをしてみたり、思いつきで「美術っぽい」ことをしてみたり、いろんな人が出入りできるたまり場をつくりたいと考えています。今回は手始めに、仙台に暮らす、ちょっと面白い美術人と気軽におしゃべりできる場をひらいてみます。

美術準備室のウェブサイト
http://w.livedoor.jp/artcafe/
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主催:せんだいメディアテーク/美術準備室活用委員会
問合せ:TEL/FAX 022-224-5308、メール sb@md-sendai.com(美術準備室活用委員会)

美術準備室「はじめての美術準備室」レポート

■ 日時:2012 年 4 月 30 日(月・日)13:00−18:00
■ 会場:せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア

第一回目となる美術準備室は4月30日に一階オープンスクエアで行なわれました。天気にも恵まれ、たくさんの来場者でにぎわいました。

1限目「アートってどこまでがアートなの?」前野健一先輩(特撮映像作家/「book cafe 火星の庭」店主)

前野先輩の映像作品を上映し、コマ撮りの実演もしていただきました。アートの範囲について、前衛的な表現は最初は理解されないが、印象派のように後々になって理解されるものもあると例を挙げました。以上のことから「新しいことを始め、広げていくこと」もアートに含まれるのでは、という話がありました。
前野先輩のお話をきく

2限目「アートって学べるの?」齊正弘先輩(立体造形作家/元宮城県美術館・教育普及部長)

齋先輩は美術、音楽、体育といった表現系の科目は学ぶといい、むしろ学ばなければならないと言いきりました。なぜなら表現とは、勉強したものを使って自分の内にあるものを外に出すことだから、ということでした。美術は「絵が上手に描ける」や「物を上手に作れる」といった「上手にできる能力」ではなく、勉強したものを使って自分で決める力をつけるためのものだと語りました。
2限目は齋先輩

3限目 16:30−18:00「アートイベントはなぜ音楽イベントに勝てないの?」尾崎行彦先輩(版画家/絵画教室「アトリエJ」主宰)

「アートイベントは街に来る人を100人増やすこと」「アートにおける街おこしというのは、1年間で3万人を集めること」といういことで、音楽イベントのように一度にたくさんの人を集められないとのことでした。また尾崎先輩は、アートイベントに人は集まらないと分かっていても、ついやってしまうんです。と笑いながらお話しされていました。
3限目は尾﨑先輩

その他にも会場では、かざぐるまが作れる「子どものフリースペース」、自由に落描きができる「落描き黒板」、先輩のおすすめの本や絵本などを展示した「先生の本棚」、先輩関連の書籍を取り扱う「購買部」などを設け、たくさんの方に利用していただきました。
黒板落書きコーナーは大盛況

長時間にわたりご参加いただいたみなさま、面白く素敵なお話をしていただいた先輩方、スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。

 
購買部もありました

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