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こけし、かだる?

第1回弥治郎編(ゲスト:弥治郎系工人・新山吉紀さん)

■ 日時:2013 年 7 月 13 日(土)14:00−16:00

■ 会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa

■ ゲスト:新山吉紀(弥治郎系工人)

■ 聞き手:こけしぼっこ

■ 参加無料、申込不要、直接会場へ

■ 問合せ:kokeshibokko@gmail.com(こけしぼっこ)

■ 主催:せんだいメディアテーク、こけしぼっこ

■ 助成:財団法人 地域創造

 

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こけしと私の出会いを語り、

こけしと誰かの出会いに耳を澄ます。

「こけし、かだる?」は、

工人(こけしを作る人)の話をうかがいながら、産地の真ん中で、参加者のみなさんと、こけしとその周辺について語り合う場です。
今回は新山吉紀さん(弥治郎系工人)をお迎えします。皆さんの自宅にあるこけしをお持ちください

 

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こけしぼっこ

こけしを愛好する仙台在住の3人組。リトルプレス「こけしの旅の本」の発行や、こけしで遊ぶイベント「こけしぼっこ」などを主催。
市内の幼稚園・イベントなどで、こけしが演じる昔話「こけし劇」の公演もおこなっている。
http://kokeshibokko.jugem.jp/

 

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第1回こけし、かだる?「弥治郎編」レポート

弥治郎系こけし工人、新山吉紀さんをお迎えして始まった、「こけし、かだる?」。参加者の皆さんがお持ちくださったお気に入りのこけしを前に、こけしの思い出やこけしのある日常について語り合い、新山さんのお弟子さんが勢い良くろくろを回す姿を鑑賞し、新山さんのこまテクニックに驚嘆し、新山さんの一日の暮らし、これまでの人生、これからの夢についてお話しを伺い、気が付けば、あっという間に2時間が経っていました。

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あいにくのお天気にもかかわらず、参加者の皆さんが、大切に包んで持ってきてくださったこけしの数々。

中にはお手製というツワモノも!皆さん、ちょっぴり恥ずかしそうに、でも嬉々としてテーブルにこけしを並べてくださっている様子が、とても印象的でした。

2

こけし一つ一つをクローズアップしながら、こけしにまつわる思い出をお聞きしました。旅先で初めて買ったこけし、結婚の記念に作ってもらったこけし、ユーモラスな表情に惚れ込んで買ったこけし、転勤の度に布に包まれて旅をしたこけし、お子さんが絵付けしたこけし、皆さんそれぞれ、こけしと出会った時に、ふっと気持ちがゆるんだ様子が伝わってきます。年配の方が、実際にこけしをおんぶしたりしながら、ままごと遊びに興じた幼い頃の思い出を語ってくださり、若い参加者の方が、熱心に耳を傾けていました。

3

そして、新山さんのお弟子さんによる、ろくろの実演。木くずを飛び散らせながら、あっという間にこまが完成し、どよめきが起こりました。参加者の方がこまに絵付けするというサプライズも!ろくろの合間に、新山さんに、工人の弟子の心得についてお聞きしました。弟子入りしている内に、自分で販路を開拓すべし、と力強く語る新山さん。ご自身が高校生の頃、すでに自作のこまを売って、こづかい稼ぎをしていたという逸話からも、職人として正直な仕事をすることと、それを生業とするための覚悟が、身に染み付いている姿が感じられます。

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地域の小学校でこま回し大会を開いている新山さん。会場にたくさんのこまを持ってきていただき、こまの特性を説明しながら、鮮やかな手付きで次々にこまを回していきます。スーパーで買い物をしていると、見知らぬ小学生に「あっ!こま名人だ!」と言われるとか。

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後半は、新山さんの一日の暮らし、一年の流れ、これまでの人生について、じっくりお聞きしました。

新山さんの朝は、山菜取りから始まります。早朝に山菜やきのこを求めて山に入り、山の空気、山の土に触れ、それから仕事に向かうそうです。アスファルトばかり歩いていると、どうも調子が悪くなる、と語る新山さん。

こけし工人という生き方は、山の暮らしと切り離せないものなのだ、と実感しました。小学校のこま回し大会やPTA会長など、地域の人たちと共に生きながら、なんと去年は日本を飛び出し、パリのルーブル美術館でこけしの展示と絵付けワークショップも開催!フランス人の反応も面白く、それを語る新山さんの様子も面白く、会場は常に笑いのたえない和やかな雰囲気でした。

新山さんの夢は、宮城県のこけしファンを増やすこと。そうなんです。今回、30数名の方にご参加いただきましたが、宮城県出身の方は約半数でした。私達こけしぼっこも、東北出身ではありません。「『こけし、かだる?』で仲間を見つけてこけし旅をしてくれ!」と仰っていました。東北生まれの愛らしいこけしと、それを生み出すこけし工人さんの魅力を、「こけし、かだる?」を通して、お伝えしていきたいと思っています。

 

報告:こけしぼっこ

※こけしぼっこのブログ内にある報告もご覧ください。
http://kokeshibokko.jugem.jp/?eid=334

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