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こけし、かだる?

第2回遠刈田編(ゲスト:遠刈田系工人・佐藤康広さん)

■ 日時:2013 年 12 月 15 日(日)14:00−16:00

■ 会場:せんだいメディアテーク 6f ギャラリー 4200

■ ゲスト:佐藤康広さん(遠刈田系工人)

■ 聞き手:こけしぼっこ

■ 参加無料、申込不要、直接会場へ
◎こけしをお持ちの方はご持参ください
◎こけしをお持ちでない方もお気軽にご参加ください

※託児(1歳半から未就学児。子ども1人150円)を先着順8名で受付します。ご希望のかたは、当日お申し出ください。

■ 問合せ:kokeshibokko@gmail.com(こけしぼっこ)

■ 主催:せんだいメディアテーク、こけしぼっこ

■ 助成:財団法人 地域創造

 

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こけしと私の出会いを語り、

こけしと誰かの出会いに耳を澄ます。

「こけし、かだる?」は、

工人(こけしを作る人)の話をうかがいながら、産地の真ん中で、参加者のみなさんと、こけしとその周辺について語り合う場です。
今回は、佐藤康広さん(遠刈田系工人)をお迎えし、ロシアでのマトリョーシカ職人との交流など、様々なお話を伺いながら、こけし語りをたのしみましょう。ご自宅のこけしを(系統問わず)ご持参ください。お持ちでない方もどうぞお気軽に。

 

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こけしぼっこ

こけしを愛好する仙台在住の3人組。リトルプレス「こけしの旅の本」の発行や、こけしで遊ぶイベント「こけしぼっこ」などを主催。
市内の幼稚園・イベントなどで、こけしが演じる昔話「こけし劇」の公演もおこなっている。
http://kokeshibokko.jugem.jp/

 

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第2回こけし、かだる?「遠刈田編」レポート

第2回 こけし、かだる? 遠刈田編は佐藤康広工人をお迎えしました。
参加者は10代の女の子から70代男性と年齢層も幅広く総勢58名。
写真1
その中には康広さんと親交の深い弥治郎系こけし工人新山吉紀さん・真由美さん、工芸仲間の仙台箪笥の職人さん、カメイ美術館の学芸員さん、仙台市が企画し宮城の手仕事を紹介する「手とてとテ」(http://tetotetote-sendai.jp)の制作チームの皆さん、愛好家の先輩など、こけしとつながりの深い方々も参加してくださいました。
顔ぶれを見ただけで内容の濃い催しになる予感。
期待は高まります。
写真2
テーブルに康広さんのこけしや雑貨、カップ・指輪などの木地作品、
お父様であり師匠の正廣さんの茶道具、大きなお盆が並びます。
壮観!
正面のテーブルに皆さんが持ってきてくださったこけしが並んで会場が華やぎ、
うきうきとバックから出す姿にこけし愛が溢れ出し、更にピースフルな空間に。
写真3 写真4この子は○○さんのこけしだー。

帽子を被っている子がいる!

自然と会話が生まれます。

前半は参加者の皆さんが連れてきたmyこけしのエピソードやチャームポイントを
話したり聞いたりする時間。
写真5
11歳の女の子のこけしの知識の深さに脱帽。
「のんびりした顔を見ていると私も同じ気持ちになります。」
こけしと対話をしている!
こけし界の明るい未来を感じます。
写真6
木地挽きしたこけしに会社の仲間が絵付けをし、
退職祝いに皆が寄せ書きしたというこけし。
頭や胴に小さな文字が書かれている姿は耳なし芳一のよう。
人生の門出にこけしでお祝い。
こけしが生活に溶け込んでいるのがよくわかります。
会社の仲間が「こけしに寄せ書きしよう」とアイデアを出したり
書き込んでいる姿を想像するだけで胸の奥がじわっと温かくなるのを感じます。
また顔に入ってしまった亀裂は、震災で刻まれたものだそう。今は、倒れにくい場所で大事に保管されているそうです。

写真7
山形のこけしまつりで見つけたこけしに恋に落ちたエピソードを披露した男性。
どぎまぎする様子が目に浮かびにやりとする場面も。

myこけしについて生き生きとした表情で皆さん話してくださいます。
何気ない話が聞いている人には面白いものであったり。
日常の風景が感動を与えたり。
こけしっていいよね!と思う気持ちから出てくる話はどんなものでも素敵です。
限られた時間内に幅広い年代のかたのお話が聞けるように工夫し
これからも続けていきたいと思います。

後半は康広さんの「工人の一日、一年、人生」と題してお話を伺いました。
写真8
工人の一日
昨日はどう過ごしていたのですか?
仕事のon/offはどう区切りをつけているのか?
愛猫のことみつばちのことなど。
なかなか聞くことはできないことをお聞きしました。

工人の一年
今年1月から12月までの活動内容をプロジェクターで映し出し、
ひと月ごとに話を伺いました。
こけしや木地作品のほかにもこけしのイベントの参加や
絵付け体験教室の出張をたくさん行っておられます。
対象者は小学生が主だそうですが
東北大学ではロシア人の日本語を学ぶ学生に指導をされたことも。
こけしぼっこが参加したイベントではこけし指人形を作っていただき
絵付け体験教室も行ってくださいました。
仕事は多方面から依頼がくるそうで、例えば…

機械の部品。
トライアスロンのトロフィー。
愛好家からの依頼。
などなど。

機械の部品を木材で!とか、トライアスロン界から木製トロフィーの依頼なんて!とか。
こけし工人としてだけではなく木地師ならではの幅広いお仕事に皆さん感心されていました。

6月に日露若手工芸家交流プログラムでロシアのニジェゴロド州に行ったそうです。
こけしぼっこからも1名参加しました。
写真を交えて現地の話をしてもらいました。
写真9
マトリョーシカの工房に行った際、職人のおばさんと意気投合。
職人同士だから通じ合えるあるあるネタで交流したそうです。
去年はドイツにも行ったそうで分厚いアルバムを見せていただきました。

プロジェクト匠」のこと。
プロジェクト匠は国及び宮城県指定の伝統工芸品を製作する後継者の会で
康広さんもその会員。
こけしや堤人形、堤焼き、仙臺堆朱(せんだいついしゅ)などがあります。
工芸の話をしてくださいました。
写真10
手とてとテ」で公開している動画を皆で鑑賞。
美しい音楽とこけしがだんだん出来上がっていく映像。
本当に素敵。
制作チームのかたがお話してくださいました。

工人の人生
子供の頃はどんな風に過ごしたのか
師匠正廣さんのこと
仕事への想い
質問にひとつひとつ真摯な態度で答えてくださる姿が印象的。

作家ではなく
長い間たくさんの人が受け継いできた技術を繋いでいくひとりであること。
当たり前によい仕事をする。
それは誰でもどんな仕事でも同じこと。

写真11
父の仕事に憧れてこの世界にはいった。
生活と仕事が一体となり生まれたのがこけし。
東北にしかないものであり守っていきたい。
伝統工芸では使ってもらえるものを作るという「用の美」がある。
こけしは愛でるものであり使うものではないと不安に思っていたとき
同年代のお客様から言葉をいただいた。
「震災の時に食べ物を買うために行列が出来ていた中、朝市で花を買っていく人がいた。
こけしはそういう花のような存在。
あなたの仕事は必要なのです。」
自分はそういう人に助けられながら仕事をしていると考えて
これからも真面目にやっていきたい。

会場に静かな感動の輪が広がっていくようでした。

質問タイムでは、工人になったきっかけとは?という質問から奥様のことまで。
なんでもありな状況に。
前回のゲスト工人であった新山吉紀工人から康広さんの人柄を聞いたりする場面も。
会場が盛り上がる様子を見てこれでこそ「こけし、かだる?」と感じました。

写真12
会が終わってお買い物タイム。
どの子にしよう?と皆さん真剣なまなざしで選ばれてました。

「何かあったら言ってください、協力しますよ。」と愛好家の先輩が申し出てくれたり。
「すっごく楽しかったです!」と熱いメッセージを伝えてくださったり。
終わった後もこけし熱は会場に広がっていました。
「こけし、かだる?」は参加者の皆さんで作っていくものなんだ!と心強く思いました。

写真13
(みなさんがご自宅から連れてきてくださったこけし逹の集合写真)

次回のこけし、かだる?は来年です。
3月2日(日)に、「としょかん・メディアテークフェスティバル」でこけし劇を行う予定です!

報告:こけしぼっこ

※こけしぼっこのブログ内にある報告もご覧ください。
http://kokeshibokko.jugem.jp/?eid=342

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