考えるテーブル

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四ツ谷四方山考現学

第5回「仙台・杜の都と水の道 −潤いのあるまちづくり−」

■日時:2014 年 1 月 18 日(土)14:00−16:00
■場所:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
■参加無料 申込不要 直接会場へ
■問合せ:NPO法人 水・環境ネット東北
tel 022-723-1390 fax 022-723-1391

e-mail mizunet@mizunet.org

■主催:せんだいメディアテーク、NPO法人 水・環境ネット東北
■助成:財団法人 地域創造

 

■第5回「仙台・杜の都と水の道 ~潤いのあるまちづくり~」

かつて仙台の街を潤した四ツ谷用水を題材に、水環境や水循環について参加者みんなで話し合います。未来に残したいこと、伝えたいことは何か。杜の都・水の都のつくり方について考える、第5回目です。

 

■話題提供

江成敬次郎さん(東北工業大学環境エネルギー学科教授)

第5回四ツ谷四方山考現学「仙台・杜の都と水の道 −潤いのあるまちづくり−」レポート

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2014年1月18日(土)、平成25年度最後(通算第5回)、考えるテーブル「四ツ谷四方山考現学5」をメディアテーク 7fギャラリーで開催しました。テーマは、「仙台・杜の都と水の道〜潤いのあるまちづくり〜」です。
今回の考えるテーブルには、21名の市民が参加してくださいました。この四ツ谷四方山考現学には、初めて聞くという方もいらっしゃるので、グループワークの前に、「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会の佐々木さんから四ツ谷用水についての歴史や現況など、概説をお話ししていただきました。

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グループワークは、四ツ谷用水を知ってる度(よく知っている~初めて聞く)で4つにグループ分けをすることにしました。四ツ谷用水についてはよく知らないというグループが2つになり、関心を持つ方が増えているのかなと感じます。
グループ毎に、四ツ谷用水を使ったまちづくりについて考えてもらいました。
それぞれのグループからいろいろなアイデアが出ました。

 

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グループ1
・街に潤いを、人に潤いを、心に潤いを。
・東北大学農学部の跡地に四ツ谷用水のビオトープをつくる、掘で囲んで水のテーマパークにする、水上音楽堂をつくる。
・四ツ谷用水の水流を使って、水車と水力発電所をつくる。
・笹舟を浮かべる。
・運動だけではなく、具体的な活動にする。
・仙台市長に提案する。

 

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グループ2
・市民が暮らしやすい潤いのあるまち。
・四ツ谷用水を防災目的で考える。
・歴史遺産を活かして、外から来る人にも魅力のある街にする。
・一部でもかつて流れた場所や、中央分離帯や公園の中に復元する。
・子どもが落ちると危険なので、浅い水路にする。
・管理費をどうするかが問題。
・ウォーターフロントとして新しい都市計画をつくる、ビオトープのアイデアはいい。
・「杜の都」を「杜と水の都」にする。

 

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グループ3
・現状は工業用水として流れているが、取水堰のところでで少し見えて、残りは地中で見えない。県庁の脇やアエルの横、駅東口などはつくりっぱなしのように見える。これらをどうするか考えるのが必要だと思う。
・工業用水の流れる音がよく聞こえる場所があり、現在も使われていることを示した方がいい。
・どこか用水の蓋を開けられるところで見えるようにする。
・四ツ谷用水は先見の明だと思う。災害時など非常用用水にできるといい。
・古地図をスマホのアプリにして、過去をイメージしながらまち歩きをする。
・四ツ谷用水をつくった川村孫兵衛をキャラクター化して、伊達武将隊に入れてもらう。孫兵衛は貞山堀にもかかわっている。
・仙台は案内する材料が少なくて困る。なんらかの観光のマップに入るといい。

 

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グループ4
・研究活動をしているが、なかなか一歩前に進まないところ。
・今までの資料があるので、一か所に集めて誰でも見られるようにしたらどうか。
・四ツ谷用水を見える形にする必要がある。具体的に八幡神社の太鼓橋など。
・東北大学農学部、上町段丘のところ、支倉堀のところにモニュメントをつくる。
・断水の経験、水汲み経験など、震災で市民には水に対する意識が生まれてるはず。四ツ谷用水は、かつて城下の5万人を養う地下水を涵養した。確保するべき。
・市民参加や、子ども、学生、年配者向けなど、それぞれに共感をどうやって与えるかが課題。
・今、なぜ四ツ谷用水なのかを整理し、四ツ谷用水の現在の役割を考える必要がある。
・全国発信する、未来へ向けてのアピールをする。

 

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グループ発表の後、ゲストの江成敬次郎さん(東北工業大学 教授)からは、ここの参加者がタネになって仙台市民に広がって全国発信へ、四ツ谷用水は今も生きている施設ということを強調すべき、などのコメントをいただきました。また、グループ発表でも出た、ビオトープやミュージアムとしての活用や、スマホを使ったバーチャルの地図、既にある県庁前、アエル前、仙台駅の東口などにちょっと手を加えて見える化できるかもしれないといったお話や、孫と出来るイベントをやっては、という提案もいただきました。

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最後は、参加された全員からひとことずつ感想を言っていただき、平成25年度の四ツ谷四方山考現学を終了しました。次年度もなんらかの形でイベントを継続し、多くの市民の方に四ツ谷用水について知っていただきたいと思っています。

報告:谷田貝泰子(NPO法人 水・環境ネット東北)

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