考えるテーブル

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せんだいメディアテーク
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てつがくカフェ

U-18「あなたは良い人? 悪い人?」

■ 日時:2013 年 9 月 1 日(日)14:00−16:00
■ 会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
■ 対象:中学生・高校生
※13~18 歳の方は、どなたでもご参加いただけます。
※保護者や一般のかたの傍聴はご遠慮いただいております。
■ 進行役:菅原翔平(てつがくカフェ@せんだい)
■ 運営:綾人・燕華・幸帆(てつがくカフェ@せんだい高校生スタッフ)
■ 参加無料、申込不要、直接会場へ
■ 問合せ:ssho.md.3.7@gmail.com
■ 主催:せんだいメディアテーク、てつがくカフェ@せんだい
■ 助成:財団法人 地域創造

 

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いっしょに語り合おう! みんなはどう考えてるの?

身の回りのことや、社会のさまざまな出来事について、中学生・高校生のみなさんはどんなことを思っていますか?

U-18てつがくカフェは、生活の中にある、何気なく見過ごしてしまう問題について、みんなで見つめ直す場です。難しい言葉、誰かほかの人の言葉ではなく、自分自身の言葉をつかって、みんなで同じテーマを考えます。

今回のテーマは「あなたは良い人? 悪い人?」です。学校の規則を守らない人は悪い人? でも、髪を染めている○○さんはバスでお年寄りに責を譲っていた…。先生にとって○○さんは悪い人かもしれないけど、お年寄りにとって○○さんは良い人なのかもしれない。どこからが良い人なの? 悪い人なの?それは一体、誰にとって?
「U-18てつがくカフェ」では当たり前だと思っていること、何気なく決めつけていることについて意見を交換し、考えます。
今回のテーマに、あなたは答えることができますか? その答えは何を基準に導き出した答えでしょう? 良い人、悪い人と聞かれても、一言で答えは出てこないのではないでしょうか。誰にとって? どうして? その線引きはとても難しいはずです。
U-18の目線でこの問題について意見交換し、考えてみませんか?

 

*第1回の詳しい様子は下記のホームページをご覧ください。
http://table.smt.jp/?p=995

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てつがくカフェとは
てつがくカフェは、わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、そもそもそれって何なのかといった問いを投げかけ、ゆっくりお茶を飲みながら、「哲学的な対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験していただこうとするものです。

てつがくカフェ@せんだい http://tetsugaku.masa-mune.jp

U-18てつがくカフェ「あなたは良い人? 悪い人?」レポート



いよいよ始まりました。高校生がスタッフに入っての初めてのU-18てつがくカフェ。参加人数はなんと10名超え!そして中学生の参加もあり、予想以上でございます。

今回のテーマは「あなたは良い人? 悪い人?」。

やはり最初はなかなか発言する人がいません…。しかし、開始から30分も経つと、かなり興味深い発言が出てきました。

 



↑これが、みんなから寄せられた意見です。

 

だんだんみんな熱くなってきて、それぞれの気になっていることを言い合ったり、他の人の意見についてじっくり聞いたりしながら、どんどん深めていきました。まさにてつがくカフェ!





↑こんな図が出てきました。図を描いたことで、さらに言葉も具体的になってきて、ますます興味深い意見が寄せられました。

【この図の補足】

仮に「良い」と「悪い」のゾーンをつくったとします。左のピンクが「良いゾーン」で、右のむらさきが「悪いゾーン」というイメージです。
この図で重要なのが、そのゾーンの上に横たわる右向きと左向きの矢印です。この矢印が表しているのは、それぞれの心の中の「動き」です。
たとえば、今は「悪いゾーン」にいても、左向きの矢印の上にいる人は「良くなろうとしている」ということです。また逆に、「良いゾーン」にいたとしても、右向きの矢印の上にいる人は「悪くなってしまう」ということです。
人間はいつでも必ず良い人、悪い人でいるわけではなく、それぞれのおかれている状況によって心の動きは変わります。過去に悪いことをした人でも、葛藤したり、これから良くなろうと努力している人は左向き矢印。今まで良いことをしてきた人でも、甘えたり自分の欲などによって悪い方向に流れてしまう人は右向きの矢印ということです。
最終的にこの図から行きついたのは、「良い人」「悪い人」を二分するはっきりとした基準があるわけではなく、左向きの矢印の上で葛藤している人、「動き」の中にいる人が、「良い人」へむかうのではないかということでした。
そうして、ここでもうひとつ出されたのは「無関心」。何も考えない人は、「良いゾーン」にも、「悪いゾーン」にもいない枠外の人です。もしかするとこの「無関心」というのが「動き」の中にもいない、一番やっかいで難しい存在なのではという話になりました。

 

……こんな話をしていると、あっと言う間に2時間。みんなまだまだ話しを続けたい感じでしたが、時間がきたので終わりです。











↑気づけば、みんなこんなにもメモしていました。一人ひとりの着眼点が違っていておもしろいです。

 

【感想】

あっと言う間の2時間でしたが、本当に濃い時間でした。ひとりが意見を言えば、みんながそれぞれに反応して、さらに意見を出し、どんどん深まっていく。ひとりでは絶対にできない、「対話」でしかできないことだと実感しました。まさに「てつがくカフェ」という感じの時間でした。今回は大成功だったんじゃないでしょうか…?(笑)



報告:綾人(てつがくカフェ@せんだい高校生スタッフ)

 

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