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3.11定点観測写真アーカイブ

第10回公開サロン「みつづける、あの日からの風景」

■日時:2013 年 7 月 20 日(土)15:00−17:00
■会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
■参加無料、申込不要、直接会場へ

■問合せ:NPO法人20世紀アーカイブ仙台

tel 022-387-0656 fax 022-387-0651
e-mail npo@20thcas.or.jp
URL: http://www.20thcas.or.jp/

■主催:せんだいメディアテーク、NPO法人20世紀アーカイブ仙台

 

「もう一度見てみよう3.11ツアー」に参加した在仙留学生と在仙の大学生たちによる一般公開サロン。ツアーに参加して気付いたことや、3.11定点観測写真の活用の仕方や、東日本大震災を次世代に残すために、どのようにこの大震災をアーカイブし、発信していくのかを参加者と一緒に考えます。

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これまでの公開サロンについては、3がつ11にちをわすれないためにセンターのウェブサイトをご覧ください。

3.11定点観測写真アーカイブ・プロジェクト(3がつ11にちをわすれないためにセンター内)

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みなさんの震災記録写真を募集しています。公開サロン当日、会場へ直接お持ちください。

ご自身で撮影した写真をDVDなどのメディアに記録し、各写真ごとに下記の掲載情報を添えておもちください。

1撮影者名(ハンドルネーム可)
2撮影場所
3撮影日時
・携帯電話画像可。
・仙台市、宮城県内市町村および東日本大震災で被害を受けた全地域。
・その写真についての特筆事項がありましたら、 お知らせください。
・写真は、NPO法人20世紀アーカイブ仙台とせんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」で共同所有させていただきます。

※この募集は定点観測写真に限ったものではありません。

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3.11定点観測写真アーカイブ・プロジェクトとは

このアーカイブ・プロジェクトは、東日本大震災で被災した宮城県内各市町の震災直後の様子、および震災から定期的に定点観測し復旧・復興の様子を後世に残し伝えるために、市民の手で記録していくものです。これから市民のみなさまから記録者を募っていくとともに、その情報交換・活動の場を公開サロンとして定期的に行っていきます。

 

これらの定点観測写真は、NPO法人20世紀アーカイブ仙台とせんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」で記録・公開し、市民参加で震災を語り継ぐ記録としていきます。

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第10回3.11定点観測写真アーカイブ・プロジェクト 公開サロン「みつづける、あの日からの風景」レポート



7月20日、今回の公開サロンでは当NPOのインターン生が司会進行を務め、6月29日に行われた第1回目のツアーを参加者と振り返り、被災地・震災について考えることをテーマとしていました。この日はゲストとして、第1回目のツアーに参加した外国人留学生が1名、ツアーには参加していない外国人の方3名を迎えグローバルな話し合いになりました。

基本的には6月のツアーで参加者が撮影した写真をスクリーンに映し出し、ツアーで巡った閖上→荒浜→蒲生という順番で参加者に振り返りをしてもらいました。参加していないゲストの方にはこの写真をみてどう思うのかなどを質問しました。

 

印象的だったのは、こちら。



2013年6月29日 撮影者 ニューウェンハウゼ・ポールさん

 

この写真をみて参加者のポールさんは実際に被災地に立ってみて、「その場所は初めてでしたが、感動しました。今年の状態の見るとなにもなかったように見えたが、去年の写真と比べてすごく状態が変わったなと思った」というところでした。

6月に行われたツアーでは定点観測を用いたツアーで、参加者に今と直後を比べてもらうというのも目的の一つでした。参加者のポールさんはまさに定点観測を通じて直後の様子を想像してくれたみたいで、定点観測の効果が証明されたように感じました。

 

その後話は、地震の揺れた時間である3分をどう感じたか、ツアーに参加したことを誰かに話したか、震災をこれからどう伝えていくか、と発展していきました。私が印象に残っているのは瓦礫の使い道でした。ゲストの中に「今の被災地は瓦礫を片付けすぎている」と思っている方がいました。これからの世代に伝える意味で、「瓦礫を残すのはどうだろうか」という意見が私たちのなかには無い新しい考えでした。

 

最後に今後、どういったツアーをしていけばより参加者の心に響くツアーができるか皆で考えました。今の被災地は草が生い茂っていて、人の生活の様子が感じられない場所が多くあります。そういった場所でかつてその場所では人の営みがあった。生活していた。ということを参加者に感じてもらえるようなツアーになればより身近に感じ、「自分事」に感じてもらえるのはないだろうか。これからは震災前の様子をイメージ出来ない人にどうイメージさせられるか、伝え方を工夫していく必要があるようでした。

 

今回の公開サロンは多国籍なゲストを迎え、他では体験できない貴重な話し合いをすることができました。

 

報告:NPO法人20世紀アーカイブ仙台インターン/星 隼人

 

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